家づくりコラム

住宅の性能を大きく左右する『断熱材』。
断熱材によって性能差がありますので、どの断熱材を選ぶのかはとても大切です。
また、良い施工をしないと断熱材の性能を100%発揮できないことになりかねません。
今回はアイフルホーム金沢南店店長の清水が、断熱材について少し深く語ります!

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1.グラスウールは良くない?

清水「今日は断熱材についてお伝えしたいと思います。」

清水「金沢北店の展示場にはアクリルパネルで壁の中まで見えるような作りになっています。この展示場も10年以上経ってますけど、当時アイフルホームの標準仕様だった高性能グラスウールの厚みが10cmぐらいのものが入ってます。」



清水「おうち帰った時に冬でも暖かい、夏涼しいというのは全部断熱材に直結します。」

清水「インターネットとか見ると結構グラスウールって「ちょっとだめだよね~」ってネットによくのってたりするんですけど、僕はそうじゃないと思っています。」

清水「グラスウールは確かに数値でいうと、下の方なんですね。最近は断熱材も基本的にパネル系のものが多いです。」


2.フェノールフォーム


清水「これはフェノールフォームって言って、断熱材でいうと最高グレードに近いものですけど、このフェノールフォームで、だいたい熱伝導率が「0.02」っていう数値で、この梱包された「高性能グラスウール」っていうものと、梱包されていないグラスウールで、また違いがあるんですけど、これで「0.02」、梱包されていないもので「0.05」ぐらいまで落ちてくるので、倍くらいの差があるんですよね。」

清水「でも、倍って言っても「0.02」と「0.05」の差って正直住んでても体感できません。「フェノールフォームにしとけばよかった~」って、それだけでは絶対にならなくて、でも実際になってる人がいるっていうのは実はほかに原因があります。」

3.断熱材の厚みのお話

清水「それを今日はこのパネルを使ってご説明しようと思うんですけど、基本的に断熱材というのはこのように隙間なく施工してあげれば、絶対に暖かい。これは絶対です。」

清水「熱伝導率はこのグラスウールとフェノールフォームで約2倍以上の差があります。」

清水「このフェノールフォームで大体3cmくらいの厚みですね。でこの中の壁が約10cm。10cmと3cmなので、仮の話このフェノールフォームだと、5cmぐらいあればグラスウール10cmの厚みと同じ性能ということで「0.02」「0.05」だったら、フェノールフォームの方が密度が高いので半分でも同じ性能が出せるということになりますが、壁の中の厚みは、そもそも柱の厚みしかないので、10.5cmから12cmくらいが一般的なんです。」


清水「3寸5分や4寸という太さの柱が使われています。そして壁の中いっぱいに大工さんがグラスウールをしっかり敷き詰める。」

※3寸5分→10.5cm 4寸→12cm

清水「高断熱・高気密のお家に限らずですが、大工さんだけで作るわけじゃなくて、その後、電気屋さんが必ずコンセントとスイッチを作ります。」

清水「大工さんがしっかり隙間なく施工したのに、壁の中いっぱい断熱材が入っているので、その後電気屋さんは、仕方なく断熱材をカッターで切って、そこにコンセントのボックスをパコっとはめるような仕事をします。」

清水「こんな感じでコンセントボックスが壁の裏側にもついてるんですね。その付けた時に良い電気屋さんと駄目な電気屋さん差が出るんですけど、このモデルハウスはわざと汚い仕事にしてありますが、こんな感じで切ったグラスウールの周りがくしゃくしゃになってますよね。」



清水「そうすると、コンセントとスイッチって住宅一件に対して、何十箇所ってありますので、さっき0.02と0.05の差しかなかったものが、この欠損の量の分だけ広がって、「グラスウール寒いね」っていうことになります。グラスウールが悪いんじゃなくて、その施工している会社の品質、材料じゃなくて、「施工精度」に問題があるっていうのが1番の理由です。」


信頼できる職人さん


清水「エスアイユー常陽には『常陽会』という業者会がありまして、『常陽会』に所属してもらっている良い大工さん・良い電気屋さんに仕事してもらうとグラスウールでもしっかり性能を出せます。」

ただし・・・。

清水「最近は数値で比較する方が増えています。数値が気になる方には絶対にフェノールフォームをお勧めします。」

清水「フェノールフォームの良いところはさっき言ったみたいに密度が高いので、グラスウールの半分の厚みで、同等の性能が出せる。3/4の厚みで1.5倍の性能を出せるということになるので、3/4の厚みにして、その余ったスペースにスイッチボックスがぽこって入るような形。断面でいうとこんな感じです。」

清水「こっちが外、こっちがお家の中、とすると、断面はこんな感じになるのでこれは4.5cmです。もっと厚いものにしても良いですが、この内側のスペースにに電気屋さんがポコッとコンセントボックスやスイッチを取り付けできるので、断熱材をカットしなくても良い状態になるので、とても良いです。」



現場を見ることが大切です!

清水「熱伝導率っていう細かい数値は計算で出す数値なので、いざ計算で出た数値と現場で施工した数値を比べると、断熱をカットしている分、絶対に計算より落ちるんですけど、フェノールフォームを使って空気層を設けておけばその空気層にコンセントをポコッてつけるだけなので、計算で出た数値といざ生活が始まってからの数値の差が少なく、お客様にご提供できるような形になります。」

清水「今アイフルホームで標準で使っている断熱材は、フェノールフォームが圧倒的に多いです。」

清水「お金かけずに良いものを手に入れたいという時は、自分で見るしかないですね、現場を。断熱性能というのは、断熱材の性能だけじゃなくて、それを施工する職人さんの腕にもやっぱり影響してきますので、グラスウールを使っても高性能なお家は可能です。また、施工によって差が出来にくいのは、このフェノールフォームの断熱材かなと思います。」



清水「検討している会社がある場合は工事中のお家をぜひ見てもらえたらと思います。「ウチは樹脂サッシ使ってます」とか、「ウチは熱交換の換気扇使ってます」とか、そういうのはあくまでも壁の性能がしっかりしていての話ですから、どんなに良いサッシを使ってたって壁の10分の1くらいの断熱性能しかないですから、あくまで壁が1番だと思いますので、これから家づくりを考えている方はぜひ断熱材にもしっかり検討して家づくりをしていただけたらなと思います。

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