家づくりコラム


家づくりを検討されている皆様、こんにちは!
「高気密・高断熱の家」という言葉を耳にされたことはありますか?
私たちの家づくりでは「気密」を重要視しています。「気密」は住まいの快適性につながると考えているからです。
今回は、その中でも特に重要な「気密測定」と「C値」について、そもそもC値とは何なのか、なぜ重要なのか、そして弊社の実際の測定データも交えながら詳しくご説明したいと思います。


そもそも「C値」とは?

C値とは、「住宅の気密性を示す数値」のことです。正式には「相当隙間面積」といい、家の延べ床面積に対する隙間の合計面積の割合を表します。
なんだか難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言えば、「家全体の隙間がどれくらいあるか」を数値化したものだと考えていただければ良いでしょう。
単位は「cm2/m2」で表され、数値が小さければ小さいほど、隙間が少なく、気密性が高い家ということになります。
例えば、C値が1.0cm²/m²の家だと、延べ床面積100㎡の家全体にある隙間を合計すると、およそハガキ1枚分(約100cm²/m²)の大きさがあることになります。これがC値0.5cm²/m²であればハガキ半分、そして後にデータを出しますが弊社2024年度の平均C値0.23cm²/m²であれば、ハガキのわずか4分の1以下の隙間しかないことになります。



なぜ気密性が高い家が良いの?C値の重要性

「隙間なんて少しくらいあっても大丈夫じゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、住宅の気密性は、皆様が想像される以上に、住まいの快適性や健康、そして光熱費に大きく影響します。
気密性が高い家、つまりC値が小さい家には、主に以下のようなメリットがあります。

1.冷暖房効率の向上と光熱費削減

隙間が少ないことで、せっかく暖めたり冷やしたりした室内の空気が外に逃げにくくなります。これにより、エアコンなどの効きが良くなり、設定温度を控えめにしても快適に過ごせるため、光熱費の大幅な削減に繋がります。




2・温度差の少ない快適な室内空間

家の中の温度ムラが少なくなり、廊下やトイレ、お風呂場なども居室とほとんど変わらない快適な温度を保ちやすくなります。ヒートショックのリスク軽減にも繋がります。




3.計画換気の効果を最大限に発揮

24時間換気システムがきちんと機能するためには、家全体の気密性が不可欠です。隙間が多いと、換気経路が乱れ、汚れた空気や湿気がきちんと排出されず、シックハウス症候群やカビの発生リスクを高めてしまう可能性があります。




4.防音効果の向上

外部からの騒音侵入や、室内からの音漏れを軽減する効果も期待できます。



5.断熱材の性能を最大限に活かす

いくら高性能な断熱材を使っても、隙間だらけの家ではその効果を十分に発揮できません。気密性を高めることで、断熱材の性能を最大限に引き出し、真に快適な住空間を実現できます。

気密測定とは?

C値を測定するために行われるのが「気密測定」です。これは、専門の測定機器を使って、住宅にどれくらいの隙間があるかを実際に計測する作業です。



高気密高断熱住宅を満たすにはC値がいくら以下なら良いの?

現在、日本においてC値の明確な法的基準は定められていません。しかし、一般的に「高気密住宅」と呼ばれるためには、いくつかの目安となる数値があります。

一般的な高気密住宅の目安:C値1.0cm²/m²以下

多くの工務店やハウスメーカーが目標とする水準です。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を目指す場合も、この数値が理想的とされています。

より高性能な高気密住宅の目安:C値0.5cm²/m²以下

いわゆる「超高気密住宅」と呼ばれるレベルで、冷暖房効率が格段に向上し、年間を通して非常に快適な室内環境を実現できます。HEAT20(住まいと健康に関する研究会)では、推奨値として0.7cm²/m²±0.2(つまり0.5~0.9cm²/m²)を提案しています。

地域の気候条件によって推奨されるC値の目安は異なりますが、快適性や省エネ効果を最大限に高めるには、地域に関係なくできるだけ低いC値を目指すのが理想的です。

当社のC値へのこだわりと実績〜高性能なのに高コスパ!〜

私たちは、お客様に「快適な住まい」をお届けするために、気密測定を実施し、C値の向上に取り組んでいます。
一棟一棟、丁寧に施工し、職人たちの技術と知識を結集することで、高い気密性能を実現してきました。その努力の積み重ねが、以下のC値実績として表れています。







2020年度 C値平均 0.32cm²/m²
2021年度 C値平均 0.29cm²/m²
2022年度 C値平均 0.29cm²/m²
2023年度 C値平均 0.25cm²/m²
2024年度 C値平均 0.23cm²/m²

※C値は数値が小さいほど高性能です。

ご覧の通り、毎年少しずつ平均C値を更新し、2024年度には平均C値0.23という非常に優れた数値を達成することができました。これは、国の基準や一般的な高気密住宅とされる水準を上回る気密性能です。
特筆すべきは、これらの高い性能を、いたずらに高額な費用をかけず、コストパフォーマンスを追求しながら実現している点です。私たちは、高額な部材に頼るだけでなく、丁寧な施工、窓周りや配管部分の隙間処理、そして何よりも経験豊富な職人たちの熟練した技術力によって、高性能でありながらも、お客様にとって手の届きやすい価格で高気密住宅を提供することにこだわっています。
これは、ひとえに「お客様に快適な住み心地を提供したい」という私たちの想いと、現場で日々努力している職人たちの確かな技術力の証だと自負しております。

気密測定を実施させていただいたお客様に「気密性能報告書」を発行しています。



まとめ

C値は、目には見えないけれど、住まいの快適性や健康、そして光熱費に直結する非常に重要な要素です。高気密・高断熱の家は、初期費用が多少高くなる場合もありますが、長期的に見れば光熱費の削減や快適性の向上により、必ずご満足いただけるはずです。
私たちは、お客様の理想の暮らしをヒアリングさせていただき、快適で省エネ、そして長持ちする住まいを、一棟一棟心を込めてご提案・施工しております。
気密性や断熱性に関するご質問、家づくりに関するご相談など、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。経験豊富なスタッフが、丁寧にご説明させていただきます。

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